[UADL-01] 梅雨の過ごし方 sprit e.p. / unimi, hara kana
[Rec’d-12]
滴る雫、逗まることはなく、ただただ落ちる 語りかけてくる、 雨滴の一粒一粒が。 私の体を撫でるように流れ、 そして全てが混ざり合う。
梅雨と、読書と、音楽と。 台風8号が日本に接近している最中、この作品と対峙している。 この作品は「白い息と夜」を企画した主宰者の1人である四宮基稀が、デザイナーである藤田美理と新たに立ち上げた音楽レーベル「unelma」からリリースされ、難波artyard studioで開催された「梅雨の過ごし方展」という展示会に合わせて制作されたものだ。 音楽と人を媒介しているものは一般的なCDやカセットテープではなく、本に挟む”しおり”をダウンロードカードにしている。そのしおりに記載されているURLから音楽をダウンロードすることができ、音楽と読書を同時に楽しむことができるというコンセプトだ。 音源で参加しているアーティストは2組のスプリットになっており、四宮自身も所属するエレクトロニカユニットのunimiと、19歳の若手作曲家hara kanaの楽曲がそれぞれ2曲ずつされている。 当初展示会のみでの販売だったこのしおり型ダウンロードカードだが、現在ネット通販の準備を進めており、梅雨が明ける前にunelmaからの新作コンテンツ発表と合わせて順次ネット販売を行うとのことだ。 普段私は小説といった類の本をあまり読むことがなく過ごしてきた。時間に追われ、一瞬の息つく暇もなく過ごしていた生活の中で、この作品はどこか心の隙間を与えてくれるコンセプトと音楽のように感じられる。 雨脚が強くなる前に、このしおりと音楽に合うような本を探しに、書店に行こうかと思う。
Information track list. ※販売価格、購入方法などについてはunelma公式Twitterなどチェック |
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